NATO
ソ連邦が崩壊して大騒動になりましたけれど、その後にロシアになっていく過程でNATOも自然に解消すればよかったのです。しかし、なんだかんだと理由をつけて存続し続けました。
では、そのお金はどうしたのか。ヨーロッパ諸国の皆さんは「お金がない、お金がない」とほとんど出さず、アメリカにおんぶに抱っこ状態でした。そしてトランプが出てきて「おまえたち、金がないのだったらもうNATOをやめろ。ロシアが入って来ても俺は知らないよ」と言われた。それで急いでお金を出し始めた。

ヨーロッパ諸国にトランプはカンカンです。お金の件もそうですが、現状はより深刻で複雑なのです。例えば、ヨーロッパの冬は寒いでしょう。それでどうしたか。例えば、ドイツやオランダは、ロシアの天然ガスでどうにか生き延びたのです。分厚い大きなパイプがバルト海にありますが、そこをガーッと通って、天然ガスが入ってきていたのです。
そのパイプを壊したのはどなたですか。ウクライナのゼレンスキーですよ。それは戦争になります。ヨーロッパはウクライナに何か文句を言ったのか。
東方拡大
ウクライナ戦争の原因の一つとされるのが、NATOの東方拡大です。ロシアは、ウクライナがNATOに参加することを反対し続けてきました。プーチンの言葉を借りれば、NATOが拡大すると、冷戦時代に逆戻りすることになります。
ではなぜ、ヨーロッパは異常なほどにロシアを警戒しているのか。ロシアはヨーロッパを怖がっていませんよ。特にプーチンさんはヨーロッパなんか全然怖くないのです。ただ、攻めてこられたら国民が大勢死にますし、経済も破綻しますから、戦争をしたくないのです。
ヨーロッパの後ろに誰かいるのです。それはアメリカです。とりわけプーチンとトランプはお話ができる関係です。トランプが大統領の時はプーチンもおとなしいし、アメリカもおとなしい。ヨーロッパ諸国はロシアから天然ガスを買い、温まっている状況でした。どこにも戦争はありません。
ところがバイデンに代わって途端に戦争ごっこです。ヨーロッパ諸国よ、本当に大丈夫なのか。ロシアが怖くないですか、とやった。NATOもしっかり機能を果たさないと危ないですよと捲し立てたわけです。プーチンは怒り心頭です。ウクライナも調子に乗って、NATOに入りたいと言い始めた。
バイデンの裏にはネオコンという、戦争が大好きなおじさんおばさんがおられまして、彼らは軍事産業の手下です。戦争になって大儲けです。
西鋭夫のフーヴァーレポート
プーチン・カールソン対談(2024年3月上旬号)-3
この記事の著者
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

