中国軍の参戦

by 西 鋭夫 June 25th, 2017

慢心


10月28日、中国軍兵が北朝鮮で確認された。

10月30日、マッカーサーは、大統領の心の篭った手紙に感謝し、次のような報告をした。

「我々が満洲国境に近づくにつれて、敵の抵抗が幾らか強くなっておりますが、我々の国境での目的達成を遅らせるような強い防衛体制を示すものだとは思いません」

事実、「トルーマン自身も、中国が参戦してくるとは思っていなかった」とアチソン国務長官は言明している。


快進撃


マッカーサーは向かうところ敵なしで、彼の軍隊は、11月20日、中国・満洲の国境、鴨緑江にまで進撃した。

しかし、マッカーサー元帥は、韓国軍以外の軍をこの国境に近づけてはならない、と統合参謀本部からの命令を受けていた。アメリカ軍はこの国境線に近づいてはならないという命令だ。

戦争は間もなく終わり、朝鮮半島はアメリカと韓国のものとなり、アメリカ兵たちは、クリスマスには、本国で美味しい七面鳥が食べられると確信していた。



反撃


11月27日、30万名の中国軍が地鳴りを上げ、国境の河、鴨緑江を越え、北朝鮮に傾れ込み、マッカーサーの猛進撃を完全に挫いた。


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中華人民共和国のポスター

(※冒頭のタイトルは「美国(米国)に対抗して朝鮮を援ける」ことの意味)


翌日、マッカーサーは、今や全く新しい戦争に直面したと語った。

マッカーサー軍は敗北を重ね、南へ後退し、首都ソウルはまた敵の北朝鮮軍の手に落ちた。


この記事の著者

西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

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西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。