
From: 岡﨑 匡史
研究室より
世界で初めて缶コーヒーを開発したのは日本。
1969年に「UCCミルクコーヒー」が発売された。
コーヒーがはじめて日本に持ち込まれたのは、17世紀後半。
オランダ東インド会社から持ち込まれた。
長崎の「出島」でコーヒーは飲まれた。
この時代にコーヒーを飲めた数少ない日本人がいた。それは、出島の遊女たち。
遊女たちは、コーヒーを飲めば眠気に襲われず、客に代金を踏み倒されることがない。だから、コーヒーを重宝した。
お湯割りコーヒーの誕生
スターバックスが世界進出をする前は、アメリカのコーヒーに対して否定的な意見が占めていた。
なぜなら、アメリカのコーヒーは、「薄くて不味い」という評価が定着していたからだ。
「アメリカン・コーヒー」や「アメリカーノ」という商品があるように、アメリカのコーヒーの味は「薄い」。
これには、戦争の影響があった。第二次世界大戦中、戦況が進むにつれて、アメリカの一般家庭ではコーヒー不足になった。
1942年から43年という短い期間だが、食糧が配給制となる。
アメリカ人は、いかにコーヒーを節約して、少ない豆でコーヒーを作るか工夫した。お湯を入れて薄くした。
さらに、一度入れたコーヒーを再利用して「二番煎じ」を飲むものまで現れた。こうして、アメリカでは薄くして淹れる習慣が普及し「アメリカン・コーヒー」が定着した。
コーヒーブレイクと広告
少ないコーヒー豆を節約するために、アメリカのコーヒーは薄くなった。
ところが戦後、コーヒーにライバルが現れた。
「コカ・コーラ」である。
コーヒーの消費者離れを食い止めようと、考案された広告が「コーヒーブレイク」(Coffee Break)というキャッチフレーズ。
仕事場でコーヒーを消費することを促した。
1950年代には約60パーセントの製造業でコーヒーブレイクが取り入れられた。
さらに、急速に車社会になったアメリカで、コーヒーを飲めば運転時の注意力を保てると訴えた。
ー岡﨑 匡史
P.S. 以下の文献を参考にしました。
・ジョナサン・モリス『コーヒーの歴史』(原書房、2019年)
・旦部幸博『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』(講談社、2016年)
この記事の著者
岡﨑 匡史
日本大学大学院総合科学研究科博士課程修了。博士(学術)学位取得。西鋭夫に師事し、博士論文を書き上げ、著書『日本占領と宗教改革』は、大平正芳記念賞特別賞・国際文化表現学会学会賞・日本法政学会賞奨励賞を受賞。
岡﨑 匡史

日本大学大学院総合科学研究科博士課程修了。博士(学術)学位取得。西鋭夫に師事し、博士論文を書き上げ、著書『日本占領と宗教改革』は、大平正芳記念賞特別賞・国際文化表現学会学会賞・日本法政学会賞奨励賞を受賞。

