政治は政治家でないと出来ないのか

by 西 鋭夫 January 8th, 2024

改革の必要性

日本ではどうでしょう。日本政治のどこを切っても、政治家の先生方だけです。政治は政治家でないと出来ないのでしょうか。日本にも大成功をおさめたビジネスマンがたくさんおられますよ。彼らを要職のトップに据えて、政治に関わってもらったら良い。

現在の先生方の中に、実際に商売をしてお金儲けをしたことがある人はいるのでしょうか。成功経験をお持ちの方はいらっしゃいますか。行政も同じです。財務省にせよ、経済産業省にせよ、金儲けも商売もしたことのない人たちが動かしているのです。

実践経験があるわけでもなく、単に有名な学校を出て官僚になり、あるいは政治家になり、何でも知っていると思っている。大間違いです。「きちんと、お金を作ってください」「経済を回して下さい」と言いたい。それが出来ないのであれば、要職から退き、それが出来る人を要職に就かせなさい。



人事戦略の肝

アメリカはほぼ完全に能力主義です。政権で言えば、大統領というリーダーには明確なビジョンがありますから、それに合わせて人事が動いております。トップが変わるとお付きもガラッと変わる、任期中でも方針が変わったり、内部で対立が起きたりしたら、人事をスパッと切り替えます。これが普通です。

フーヴァー研究所からもマティス国防長官をはじめ、マクマスター大統領補佐官が出ましたね。でも、お二人ともトランプ大統領から解任されて戻ってきました。解任された理由が最近どんどんと分かってきましたが、その大きな原因の一つは、トランプさんが「これをやりたい」と言うと、理屈を並べてそれをやらせなかったことが大きいようです。それで「俺のビジョンを理解できないのであれば、辞めろ、クビだ」ということになった。

 

強いチームを作り、国を導く

これを聞いて、アメリカの民主党寄りのメディアは「トランプ政権は終わった」とか、「アメリカはダメになる」と言い始め、日本もそれに便乗してトランプ叩きを始めました。人間関係を考えていないとか、やりたい放題やっているとか、そんな批判もありました。でも、アメリカの人事としてはこれが普通なのです。

皆さん、大統領として選ばれたのはトランプさんですよ。彼は自分の夢やビジョンを語って選ばれたのです。それを力強く実現するために、自分のチームを作るわけです。何も特別なことではありません。

強いチームを作り、国を導く。これをトランプさんは実践しているのです。日本ではほとんど報道されておりませんが、アメリカ人はその姿勢に熱狂し、感動しております。アメリカを強く、大きくしていく。このビジョンに向かって、今のアメリカは着実に動いているのです。

 

西鋭夫のフーヴァーレポート
国際政治とリーダーシップ(2020年1月下旬号)-2


 

この記事の著者

西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

人気の投稿記事

ミャンマーと北朝鮮

アジア最後のフロンティア 北朝鮮の今後の動向を予測する上で、東南アジアにあるミャンマーは一つのポイントです。ミャンマーはアジア最…

by 西 鋭夫 November 8th, 2021

中朝関係の本当の姿

水面下でのつながり 中国が北朝鮮の核実験に対して、断固反対すると声明を出しました。しかし、中国の習近平政権と、北朝鮮の金正恩政権…

ミサイル / 中国 / 北朝鮮 / 核実験 / 米国

by 西 鋭夫 November 1st, 2021

西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。