ユダヤ人虐殺
第二次世界大戦中、ナチスドイツの犠牲になったユダヤ人は600万人を超えると言われております。600万人という規模は想像しがたいほど大きなものです。
ユダヤ人への差別はすでに無くなったと思われましたが、地下深くでは消えることなく、ずっとくすぶり続けております。それもそのはずでしょう。反ユダヤ主義は古代ギリシャの時代から脈々と続いております。世界中に広がっております。
ユダヤ人を迫害したのはナチスドイツが初めてではありません。例えば、宗教裁判ではキリスト教徒が異教徒を殺害したことが記されておりますが、そこに登場する異教徒とはユダヤ人でした。ユダヤ人を殺害し、彼らの財産の全てを取り上げたのです。こうした話がヨーロッパ中にあります。
移民
地中深くに眠っていた「反ユダヤ主義」が、今、アメリカとヨーロッパで再び動きだしております。その原因の一つは、ドイツのメルケル首相にあると言えるでしょう。
この3、4年の間に、メルケル首相はイスラム教徒たちに対して「おいで、おいで」と大規模な受入政策を提唱しました。この間、ヨーロッパに流入してきたイスラム教徒たちは300〜400万と言われております。
眠っていた反ユダヤ魂がウォーと新たなエネルギーを受け取った感じです。あとはもう手がつけられないでしょう。ヨーロッパにやってきたイスラム教徒たちは一時的にその地域に滞在するのではありません。これから何世代にもわたってそこに住むわけです。
ヨーロッパのイスラム化
入ってきたのはほとんどが若い男性です。ドイツやオーストリア、ハンガリーそれから北欧諸国といった国々では人口減少という問題を抱えておりますので、移民の数がその土地の人々の数を上回る時代がやってくるかもしれません。そうすると、数の力で町が乗っ取られます。
トイレに関わる問題も見過ごすことはできません。以前アメリカにて報道されておりましたが、移民が大勢やってきた田舎の町では、地元民の庭先がトイレになっておりました。
北欧系の人々は日光が大切だということであまり皮膚を隠しません。イスラム教徒たちから見ると無防備に見えるのでしょう。頭にブルカを被っていないだけで、女性は軽率で、自尊心がないように思われてしまいます。これが地域における女性蔑視や性犯罪の温床になっています。
西鋭夫のフーヴァーレポート
2018年12月上旬号「反ユダヤ主義」-1
この記事の著者
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。