From: 岡崎 匡史
研究室より
人前でしゃべる。
口下手な人にとって、これほど苦痛な事はない。
音痴な人に無理やりカラオケを強要するようなもの。
私は可能な限り逃げるようにします。逃げ切ることができず、追い詰められてしまったら、腹をくくるしかありません。
研究発表を人前で30分、ときには1時間も話して、ディスカッションをリードしなくてはならない。
話題の引き出し
発表スタイルは人それぞれだが、やはり即興でうまい話ができる人は憧れの的。
頭の善し悪しにかかわらず、しゃべり方、雄弁な演説によって聴く人の心を魅了する講演者は尊敬を集めます。
私のような凡人は、即興でプレゼンテーションをする才能はありません。では、どうしているのか?
面白い内容をストックして、それを引き出すという方法をとっています。そして、何よりも重要なことは、話す内容をすべて原稿にしておく。
当意即妙
完全な原稿ができているから、心に余裕が生まれてくる。
発表中は考えている素振りをしたり、演技で誤魔化す箇所も原稿に全部書いておく。しっかりと準備しておけば、不意な質問を受けてもとっさに答えることができるようになる。
その場で機転を利かせ、当意即妙に返答するよりも、確実に自分のいいたいことを伝える努力をしよう。
外国語であれば、なおさらのこと。
不自由なく英語をしゃべれる人はメモさえあれば問題ないが、うまくしゃべれない人は発表原稿を書いて覚える。
英語はあなたの母国語ではないのだから、聴衆もそのことを心得ている。丁寧に伝えたという姿勢を見せれば、悪い心象を与えることはない。
ー岡崎 匡史
この記事の著者
岡崎匡史
日本大学大学院総合科学研究科博士課程修了。博士(学術)学位取得。西鋭夫に師事し、博士論文を書き上げ、著書『日本占領と宗教改革』は、大平正芳記念賞特別賞・国際文化表現学会学会賞・日本法政学会賞奨励賞を受賞。
岡崎匡史
日本大学大学院総合科学研究科博士課程修了。博士(学術)学位取得。西鋭夫に師事し、博士論文を書き上げ、著書『日本占領と宗教改革』は、大平正芳記念賞特別賞・国際文化表現学会学会賞・日本法政学会賞奨励賞を受賞。