適者生存の掟

by 西 鋭夫 December 6th, 2016

帝国主義


アジアは、400年間、ヨーロッパの餌食にされた。

「帝国主義」と名付けられた「適者生存の鉄則」の下、イギリス、ドイツ、オランダ、ポルトガル、スペイン、イタリア、フランス、ロシア、ベルギー、デンマーク、そしてアメリカは、世界中で弱い国を見つけると、騙し、威し、手向かうと殺し、征服し、植民地にした。

「香港」も1997(平成9)年6月30日までイギリスの植民地であった。


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富国強兵の夢


この野蛮な適者生存の掟を目の前で見せつけられた日本帝国は、祖国を護るため、「富国強兵」に国運を賭けた。

日清戦争(1894年~1895年)で勝ち、日露戦争(1904年~1905年)でも勝ち、血の犠牲を払い、日本の領土にしたのが朝鮮半島である。

日本の朝鮮併合は、当時帝国主義を実践していた欧米列強に当然のこととして認められていた。



植民地の宿命


朝鮮半島は、1910(明治43)年から1945(昭和20)年まで、大日本帝国の最も重要な植民地であった。

朝鮮の住民は、「日本語」を小学一年から必修として教えられた。日本語ができないと、立身出世もなかった。

それが植民地の宿命であり、実像である。

今現在、日本で英語ができないと、「学問」を受けた人とは見られない。文部省は、小学一年生から英語を学ばせると言っている......。



この記事の著者

西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

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西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。