火傷をすれば有罪
温泉の話が出てきましたので、お湯にまつわる裁きのお話です。古代日本の神判(しんぱん)、つまり神さまの力で白黒をつける裁判的な儀式に、「盟神探湯」(くかたち)と呼ばれる神判がありました。熱湯に手を入れて、火傷をすれば有罪で、火傷をしなかったら無罪でした。「こら西、おまえはこうこう、こんなことをやったのだろう」「やっていません」「ではこの熱湯の中に手を入れて、火傷をしなかったらおまえは無実。火傷をしたらおまえは有罪だ」と。これで決めたのです。
この儀式には「神が守る者は守られる」、「罪があれば、神が罰を与える」という世界観がありました。火傷をするとはすなわち罪なのです。罪人でなければ、つまりそこに正義があり、神さまが守ってくださるなら、火傷などしないのです。

魔女狩り
同じようなことは、実は欧米でも行われておりました。ニューヨークの北にマサチューセッツというハーバード大学がある場所がありますが、ここの最初の入植者たちは、ヨーロッパから来たプロテスタント、すなわち正教徒と言われるガチガチのクリスチャンでした。
そこで行われたのが魔女狩りです。魔女と言われた女をいすに座らせて、海の中、池の中に5分間沈めるのです。そして生きていたら魔女ではない、死んでいたら魔女だとしました。皆さん、5分間あったら大抵死にます。それでかなりたくさん殺しました。その家の死んだ娘や奥さんの財産は教会がもらいましたので、特にお金持ちが狙われました。
ではどうやって魔女だという疑いをかけたのか。ごく簡単です。「隣の人が言った」などのそんなレベルです。それで魔女裁判が始まり、「私は違います」と言えば、「それでは水につけてみよ」。そして5分経って死んでいたら魔女だったという話です。めちゃめちゃですが、それをやったのです。
現代版魔女狩り
現在進行中のコロナにおいても、マスクをする/しない、ワクチンを打つ/打たないで、魔女狩りのようなことが起きているのではないかと思っています。
しかし、皆さん、これをしばらく続けてごらんなさい。世界が気づきますよ。私の歴史観では5~6年経って振り返ってみて、2020年と2021年のあのコロナは群衆狂気の時代だとか言われるでしょう。
そういうことが歴史でたびたび起きているのです。あのコロナには、きちんとした医学的な、科学的なエビデンスがないのです。「水に5分沈めたら死んでいるから魔女」「熱湯に手を入れて大やけどをしていたから、おまえは犯罪人」という世界が今、起きているのです。マスクをしないから、ワクチンを打たないから、お前がコロナを広めた。これは魔女狩りと同じです。
西鋭夫のフーヴァーレポート
拷問の歴史(2021年7月上旬号)-4
この記事の著者
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

