対ロ外交の失態

by 西 鋭夫 March 26th, 2026

ウクライナ支援の謎

日本はウクライナを支援しておりますが、なぜですか。ウクライナと日本にはどんな関係があるのですか。安倍総理が築かれてきたロシアとの友好な関係を絶ってまで、本当にウクライナ支援をする必要はあったのか。失ったものは相当、大きいのではないか。

これは私の個人的な見方ですが、岸田首相は人気がなかったし、何をしているのか分からないし、何を言っているのかも分かりません。そこにワッとウクライナが出てきて、アメリカに往復びんたを食らって「助けに行ってこい」と言われたのでしょう。バイデンさんと仲の良さそうな写真を撮り、冷静な判断ができなかったのでしょう。何か新しい使命を感じたのか、日本経済をほったらかしにして、ウクライナをワーッと支援し始めました。

はっきり言いますけれど、ウクライナと日本はそんなに深い関係にあるわけではありません。

 

北方領土

ウクライナ支援の代償は極めて大きい。取り返しのつかないほどにです。北方領土ですが、日本政府は返して欲しくてしょうがないのでしょう。それを交渉によってなんとか進めようとしていたのが安倍総理でした。

あの海域は世界一、二位の漁場です。鮭やマスの大漁場です。タラバガニの大漁場です。そして日本人はあの海域での漁の仕方をしっかり理解しております。昔一緒に働いた日本人の兵隊さん、8年のシベリア抑留から帰ってきてアラスカで一緒に働いたおじさんが言っていましたよ。ロシア人は魚の捕り方も知らないと。これはまた別な方に聞きましたが、それは今でも同じだそうです。だから日本を呼んで、安いお金で鮭やマスを捕らせて「いくら捕れた? 500トンか、それではそれをいくらで」ということをよくやっていたらしいのです。

ロシアとの交易も双方にとって巨万の富を築く財産です。みなさん、シベリアには何千年レベルの木がたくさんあります。それを切り出してご覧なさい。どこからか運ばれてくる木材よりも、シベリアの木の方が堅いし、質が良いのだそうです。この可能性も台無しになりました。

 

支援金

世界各国はウクライナに対して巨額の支援金を送っています。日本国内の民間からだけでも50億円が集まったという報道を聞きましたし、日本政府は700〜800億円規模の支援を行っています。

ところで、これらのお金はどこでどのように使われているのでしょうか。おそらく半分はアメリカの兵器産業が、他はどう使われているのか実は定かではないと思います。前にも言いましたが、世界の汚職ランキングの国々を並べたら、ウクライナはどこにいると思いますか。汚職大国のトップ5の中に入っているのです。

そこで大統領を10年もやっているゼレンスキーです。大きな注目を集めているのは確かですが、支援金の使い道などについて聞いたことはほとんどありません。そんな状況の国に何百万億円も出しているのです。それだったら、日本国内で困っている人が大勢いるでしょう。その人たちにまずはお金を出したらどうか。

 

西鋭夫のフーヴァーレポート
プーチンと核兵器(2022年6月下旬号)-6



 

この記事の著者

西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

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西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。