核不拡散 “不” 平等体制

by 西 鋭夫 March 16th, 2026

核クラブ

世界の五大国、すなわちアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国は、核兵器を持つ特権を許されております。他の国は持ってはいけません。なぜこんなことになっているのか。

その大元は第二次世界大戦の戦後処理にあります。ドイツと日本が悪者とされました。戦争に関わっていない国も大勢ありましたが、戦勝国は当時のソ連とアメリカ、イギリス、フランスでした。では、なぜ中国が入っているのでしょうか。

この中国は、皆さん、安保理の拒否権を持った常任理事国ですが、もとは蔣介石の中国でした。すなわち台湾だったのです。それを裏切ったのが、あの有名なキッシンジャーとニクソンです。毛沢東に会って、「台湾は死ね。私たちは中国が大好きだ。大きい市場も魅力的です」とやったのです。

 

戦勝国連合

皆さん、あの大戦争に勝った国々が、80年経ってもまだ牛耳っているのです。日本は国連やユネスコに入れてもらえると万歳です。私が小学生の時でしたが「万歳」と日章旗を掲げて喜んでいました。

当時は知る由もありませんでしたが、日本からどれだけのお金が取られているのでしょうか。皆さん、1億円、2億円ではないのです。100、200、300億円という世界です。足したらもう何十兆円です。それで「日本は口を出すな、武器を持つな、お金だけ出せ」と言われる。それなのに、それを出すのがこのバカ日本です。もうそろそろやめなければいけません。

私は腹が立っています。いつまでこんなことをやっているのでしょうか。政治家の問題ですか。それとも官僚の問題でしょうか。それとも「やめろ」と言うやつがいないのでしょうか。



核武装

つまり、第二次世界大戦の戦勝国が、いまだに世界の秩序を作っているということです。強かったドイツや日本には、いわゆる核を持たせないということです。皆さん、日本が核を持った時を考えてごらんなさい。どれだけよその国が、日本に悪態をつかなくなるでしょうか。

日本の核を一番怖いと思うのは、広島と長崎をやったアメリカです。報復を恐れるわけです。感覚的に日本にはそんな意識は全くないと言えても、周りの国や相手国がどう思うかはわかりません。皆さん、世の中、100年経っても復讐というものはあるのです。

だから、日本に絶対に持たせてはいけないと思っている国々は、「日本は平和で憲法9条があり、核を完全に放棄しましたから素晴らしい国だ」と言いながら、裏では私たちに「金を出せ、こら」と往復びんたをしているのです。戦争に負け、何十年間もずっとこのざまです。

やられているのは日本だけではありません。ドイツもやられています。その一方で皆さん、フランスやイギリスはなぜ威張っているのでしょうか。

 

西鋭夫のフーヴァーレポート
プーチンと核兵器(2022年6月下旬号)-3

 

 

この記事の著者

西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

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西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。