プロテスタント
宣教師たちへの拷問もさることながら、ヨーロッパではどのような拷問が行われてきたのか。14世紀から16世紀にかけて、ヨーロッパのキリスト教国では非常に惨たらしい拷問が行われておりました。「魔女狩り」です。
ヨーロッパは、皆さん、カトリック教がずっと続いてきましたが、そこからプロテスタントという人たちが出てきます。語源は、プロテスト(protest)、すなわち「抵抗」という意味です。プロテスタントたちはカトリック教に対して抵抗する人たちだったのです。
さてそんなプロテスタントがヨーロッパの真ん中のドイツから生まれます。カトリックから見ると、「こいつらプロテスタントは分かっていないから、改宗させてカトリック教に戻してやらなければいけない」と、そんな感じです。そして言っただけでは聞かないので、ここで拷問が始まるわけです。

ユダヤ人
拷問をやってもまだ聞かないやつは公開で火あぶりにしました。これが一番多かったのはドイツです。そして火あぶりでやられた多くの人々は、ほとんどがお金持ちのユダヤ人でした。ユダヤ人に対する迫害は、中世以前からも続いておりましたが、その後もヨーロッパ全土で繰り返し行われます。
彼らが狙われた理由は一つには財産目当てです。私がユダヤ人だとすると、私はユダヤ教を信じていますから、「西、おまえカトリックに変わるのか」と問われれば、「変わりません」と答えるでしょう。そうすると、「もしおまえが悪かったと言えば、首を絞めておまえを殺して、それから火あぶりにしてやる。それを言わなかったら生きたまま火あぶり。家族も火あぶり。息子も娘も奥さんも火あぶり。それでもいいのか」と言われます。その世界です。
改宗するかと言われ、イエスなんて言えませんから、全員が火あぶりです。そして財産は教会に渡されます。これが延々と続くのです。これをユダヤ人たちは相当長い間、やられてきました。
火あぶりの方法
皆さん、公開火あぶりの時は一人や二人ではないですよ。50人から80人が、ダーッと鉄の柱に鎖で縛られて薪を焚かれるわけです。その薪も近くにダーッと積むのではなく、わざと少し離したところで燃やします。ゆっくりと焼き殺すのです。これをずっと行ってきました。
スペインが特に有名です。コロンブスにお金を出したイザベル女王がカトリックを代表し、そういう拷問をしたということで有名です。コロンブスにお金を出してアメリカ大陸が発見された、と私たちは習っています。
しかしスペインはそこからいろんな物、特に金銀を、後には奴隷を運び出しました。そういうことを調べだすと、皆さんもう何も信じられません。歴史で今まで習ってきたのは大嘘だろうが、となります。はい、大嘘でした。大嘘というよりも、そういう醜いところが省かれているのです。
西鋭夫のフーヴァーレポート
拷問の歴史(2021年7月上旬号)-5
この記事の著者
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

