アメリカはどう見ているのか
「アメリカは日韓関係の動きをどう見ているのですか」とよく質問を受けますが、米国メディアはほとんど取り上げておりません。ニュースにならないのです。これが現実です。あったとしても、「ああ、アジアのどこかにある日本と韓国がケンカをしているな」「いつまで続けるつもりなのだろう」といった程度です。
では、あのトランプ大統領はどう見ているのでしょう。「韓国、おまえいつまでゴチャゴチャやっているのだ。アメリカ軍を引き揚げるぞ」と、そう言い放っております。別に韓国が「出て行ってくれ」と言っているわけではありませんよ。むしろ、トランプさんの方から殴っているような調子です。
「韓国よ、アメリカがいなくなったら、おまえたちは北朝鮮と本当に戦えるのか?」と。もちろん、戦えるはずがありません。ミサイルを5〜6発撃たれたら、それで終わりです。
嫉妬
その一方で、安倍総理とトランプさんの関係は非常に良好です。米国から見ても、安倍さんのトランプ大統領へのすり寄りはお見事でした。文在寅さんもおそらく同じようにすり寄りたいのでしょうが、トランプさんは文さんを見て「おまえたち、まだこんなことを続けているのか。いい加減やめたらどうだ」と、そういった対応です。報道も、その程度の扱いなのです。
日本と韓国は過去にいくつもの協力関係を結んできました。日韓基本条約もあります。戦時中の問題は「これで終わりですね」「はい、終わりました」「補償金もこの金額でよろしいですね」「それでお願いします」といったやりとりを何度もやってきました。それで合意に至っているのです。
にもかかわらず、時間が経てばまた蒸し返される。これがもう70年も続いているわけです。皆さん、一体いつまで続けるつもりなのでしょう。続ける方がバカだと私は思います。
歴代大統領たちの宿命
もうひとつ皆さんが驚かれるかもしれないのは、韓国の大統領たちの末路です。朝鮮戦争以降の歴代大統領を見てください。ほとんどが自殺するか、暗殺されるか、あるいは監獄行きなのです。これは異常ですよ。そういう国が日本のすぐそばにあるのです。
太古の時代にまでさかのぼれば、もちろん良いところもたくさんありました。しかし、戦後の歴史を見れば、もう「うんざりだ」という気持ちが日本国民のなかに充満しております。そして、そのうんざりがついに「悪意」に変わり始めている。つまり「この野郎、いつまでやっているのだ」となるわけです。
西鋭夫のフーヴァーレポート
日本の国防(2019年9月下旬号)-3
この記事の著者

西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。