未開の日本、成熟期のアメリカ

by 西 鋭夫 July 6th, 2023

Made in USA

日本は自分の国を自分の力で守ることができません。この問題は、日本国憲法制定時に遡って考えなければなりません。

私たちはあれこれもう70年以上、マッカーサーが書いた憲法に従っております。誤解が多いようですが、私たちの憲法はMade in USAです。これは公文書に基づいて実証されております。フーヴァートレジャーの日本国憲法に詳述していますのでご覧になって下さい。

憲法を書いたマッカーサーですが、日本人を見下しておりました。低レベルで、教育が必要な人種と考えていたのです。彼の言葉で言えば、日本人は「近代文明の尺度で12歳の子ども」でした。

 

日本人は12歳

トルーマン大統領にクビにされたマッカーサーは、米国に帰った後、有名な演説を行います。世界中の放送局が見ている中で、彼は、日本占領において自分がどれだけ素晴らしいことを行ったかについてとうとうと語り、次のように話しました。

日本は民主主義のことや、西洋文化のことを何も知らない。だからこそ私が教育しなければなりませんでした。アメリカ人やイギリス人、そしてドイツ人と比べると、日本人は文明のレベルで12歳ほどの少年少女です。一方の私たちは45歳の大人です。大人である私たちが、12歳の少年少女に対し、民主主義や人道愛について教えれば、彼らはそれを鵜呑みにして、生活の一部にしていくでしょう。

そんなことをお話になりました。皆さん、ナチスドイツを産んだドイツが45歳で、原爆を落としたアメリカも同じく45歳、そして人種差別で世界の覇者になったイギリスも45歳なのです。そんな中で、私たち日本人は12歳の少年少女ですよ。何か感じませんか。そのことに何も反論せず、何も怒らず、ただただ従ってきたのが日本なのです。

 

9条

マッカーサーが書き入れた有名な9条ですが、それはいわば「12歳の子どもに拳銃を持たせるのは危ない」と、そんなイメージなのです。家を守るために武器が必要だと言えば、子どもにはそんなことは無理だろうと、一蹴しました。それで日本から武器を取り上げて、骨抜きにしました。それがマッカーサーがしたことなのです。

マッカーサーの異名は「ミスター人種差別」です。あのお方は6年間も日本の皇居の前に君臨していたのです。マッカーサーは第一生命ビルにいましたが、虎ノ門にあるアメリカ大使館に帰るとき、東京中の信号が止まりました。そして彼が通る道だけが青色になったのです。

アメリカから来た神様が、私たち土人をキリスト教と民主主義でもって再教育に来られた、布教に来られた、ということなのです。それだけの男に書かせた憲法9条なのです。皆さん、これがどのような意味を持つのかお分かりでしょう。

 

西鋭夫のフーヴァーレポート
2019年4月上旬号「愛国心と教育」-7

 

この記事の著者

西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。

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西 鋭夫

西 鋭夫

1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。