世界の征夷大将軍
近年、「アメリカは日本の内政に干渉している」と強気の発言が、マスコミにチラホラと登場してきているが、アメリカの「日本統治」は、そのような生易しい「内政干渉」どころではない。
「内政干渉」などしなくても、日本の首相は世界の征夷大将軍・アメリカ大統領がお住まいのワシントンへ参勤交代をする。
参勤交代の様子
日本がアメリカにいかに忠誠を尽くしても、アメリカ経済の体調がおかしくなると、アメリカの機嫌が悪くなり、日本が殴られ、日本の経済はアメリカの食い物にされる。
アメリカの経済を支えるため、アメリカ国民に良い生活をしていただくために、日本国民は厖大な貯金をし、その金でアメリカの、これまた厖大な国債を買う。買わされる。
それでも、まだ殴られる。
リーダー不在の日本
日本が怒り狂い、ついに伝家の宝刀を抜いて、アメリカに威しをかけるかと期待しても、悲しいかな、日本の「伝家の宝刀」とは何だろうと見当もつかない現状が、日本の姿である。
このような日本を見て、アメリカは「日本には強いリーダーがいない」と宣う。
私は、悪い夢を見ているのか。
日本の「伝家の宝刀」とは、日本人の「誇り」と「勇気」だ。
今、憲法第9条の下に埋葬されているあの誇りだ。
一個人にとっても、国家にとっても、誇りほど強力な武器はない。
この記事の著者
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。