繰り返される過ち
「歴史は繰り返す」と言われるが、永い、永い日本国の歴史の中で、近年100余年の間に、日本文化の魂、国語を「英語化」しようとする企みが既に三回もある。
私は、日本の若い世代が国際語である英語を学ぶのに大賛成である。日本語に今流行の英語を混ぜ、日本語の美しさ、純粋さを壊すことに大反対をしているのだ。
英語ができれば、「アメリカ化」すれば、「国際化」したと錯覚する、そのことが危険だと警告しているのだ。
日本の行方
日本文化はアメリカのためにあるのではない。アメリカに日本文化を理解してもらうため、アメリカに媚びる狂態は、速やかに止めるべきだ。
アメリカも、全ての諸外国も、日本人や日本文化を理解したければ、日本語を学べ。
20世紀を牛耳っている偉大な国アメリカも、興亡の鉄則にかけられる。その鉄則の下、我々日本国民は「盛者必衰の理」を体験した。
その貴重な教訓を忘れてはならない。盛者アメリカも落ちる時が必ず来る。その時までに、日本語は滅び、英語になっているか。
この記事の著者
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
西 鋭夫
1941年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業後、ワシントン大学大学院に学ぶ。
同大学院で修士号と博士号取得(国際政治・教育学博士) J・ウォルター・トンプソン広告代理店に勤務後1977年よりスタンフォード大学フーヴァー研究所博士号取得研究員。それより現在まで、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。